この爪って

爪にはさまざまな変化が表れます。
「何かの病気?」と心配になることもあるでしょう。
病気が背後に隠れているケースもありますが、そうではない場合もあります。
爪の先端が表面で薄く剥がれる状態を爪甲層状分裂症と言います。
いわゆる2枚爪です。
爪の水分含量の低下と、爪の先端に加わる力が原因と考えられています。
空気が乾燥する冬に爪甲層状分裂症を生じやすい傾向があります。
爪に縦の線が入った状態を、爪甲縦条といいます。
この線、実は誰にでもあるのですが。20代ではほとんど目立ちません。
しかし、50代になると、目立つようになります。
これは加齢による変化で病気のサインではありません。
一方、爪の表面に横の溝ができる場合、その多くは爪の根元に問題があります。
横の溝がよくできるのは、親指の爪です。
親指の爪の根本を、他の指で押したり、鉛筆のようなものを押し付けたりする癖をもつ人に多く見られます。
この癖をもつ人は、爪の根元の皮膚が少し厚くなります。
ただし、全ての爪に横の溝が現れた場合は、亜鉛欠乏症や貧血などが関わっている場合もあります。
同じ横の溝でも、1本だけ横に線が現れたものを、「ボー線条」と言います。
1835年にチフスから回復した患者さんの爪に横の溝が現れていることを報告した人の名前からつけられました。
原因はチフスだけではなく、さまざまです。
高熱を伴う感染症など全身の病気や、抗がん剤などの薬剤の影響によるもの、精神的・肉体的に強いストレスによるものなどがあります。
これらいろいろな原因によって爪の成長が一時的に遅くなったり、止まったりすることで爪が薄くなり、横の溝ができます。
爪は1日に平均0.1㍉ほど伸びるので、横の溝の位置からいつごろ病気があったか推定することができます。

2026年02月02日