おむつかぶれ

育児をされる多くの方が、おむつかふれを経験するのではないでしょうか。
赤ちゃんに多い皮膚トラブルですが、近年は紙パンツや介護オムツを使用するご高齢の方にも、おむつかぶれが起こることがあります。
赤ちゃんの皮膚はバリア機能が未熟です。
ご高齢の方の皮膚もバリア機能が年々低下していきます。
外部からの刺激に弱い、かぶれが起こりやすい状態であると言えます。
おむつかぶれの対策として一番大切なことは、こまめにオムツを交換することです。
オムツの中を蒸れにくくするには、3、4時間に1回交換するのが理想的です。
日中は定期的に交換できても、夜間は交換が不十分になりがちです。
赤ちゃんの場合、夜間の授乳の際に交換ができますが、どうしても高齢の方は交換頻度が下がる傾向にあります。
ですから、就寝前と、夜中に1回、そして起床直後に交換しましょう。
最低でもこのくらい行うことができれば、かぶれの予防になります。
排尿・排便で汚れた時に強くこすり過ぎると皮膚を傷つけてしまいます。
オムツ交換の時に、お尻拭きやウエットティッシュ、タオルなどで必要以上にこすらないよう注意しましょう。
ご高齢の方がオムツの中に「尿取りパッド」を入れている場合、それを引っ張って抜き取ると、擦れて傷つけますから、きっちり体位変換をしなから取り換えるようにして下さい。
対策を講じていても、かぶれが起きてしまうケースは多いものです。
陰部や臀部が赤くなったり、腫れたり、水ぶくれができたり、かぶれの症状はさまざまです。
かぶれだと思っていても、カンジダのような真菌感染を起こしていることもあります。
何か異変があれば、早めに皮膚科を受診しましょう。

2025年05月02日