癜風(でんぷう)の話
胸や首筋、背中などに粉をふいたような焦げ茶色や薄茶色の斑点や、色が抜けたような白っぽい色をした斑点が出たことはありませんか。
もしかしたら、癜風という皮膚病かもしれません。
聞きなれないかもしれませんが、この病気は癜風菌という、人の皮膚の表面に常在するカビの一種が増えることで起きるものです。
青年期から中年期の方で、汗をかきやすい人に起こりやすいと考えられています。
基本的にはかゆみはないのですが、時々かゆくなることもあります。
胸や背中だけではなく、脇の下や顔に出る人もいます。
斑点の大きさは、針穴程度の小さいものから、手のひらくらいの大きさのものまでさまざまです。
症状が出ている皮膚の表面を採取し、顕微鏡で調べると、癜風菌を確認することができ、診断が確定します。
色素が部分的に抜ける、尋常性白斑という見た目が似た病気がありますので、自己判断はしないほうがいいでしょう。
癜風菌はカビの一種ですが、皮膚に常在する菌なので、人から人へうつる心配はほとんどありません。
汗をかきやすい、春・夏にかけて発症し、冬になると軽くなることが多いのが持徴です。
また一度発症すると、毎年のように夏場に繰り返し症状が出る方もいらっしゃるようです。
肌がジメジメと湿気が多い状態になると癜風菌が増殖しますので、汗はこまめに拭いて、乾かすようにするのが予防のポイントになります。
治療は癜風菌に効果がある、抗真菌外用薬を使用するのか基本です。
数週間から数カ月かかることがあります。
治りづらい場合は内服薬を使つこともありますが、副作用や他の飲み薬との飲み合わせができないことがあり、簡単に使用できるわけではありません。