オムツの話
オムツかぶれは育児をされる方の多くが経験する皮膚トラブルです。
たいていは、ちょっとした対処や工夫で良くすることができます。
最近は布オムツも再評価され、使用する方が増えているようですが、現代の日本では、圧倒的に紙オムツの使用が多いのではないでしょうか。
紙オムツが支持される理由は何よりも、その便利さです。
紙オムツでは、尿は高分子吸収体に吸収され、ゼリー状になります。
1回分だけでなく数回分の排尿を吸収し、漏れにくい機能を備えています。
また、腰や股の当たる部分にギャザーがついており、体にフィットさせ、便がこぼれ出ないような工夫もされています。
布オムツは排せつ物が出るたびに交換しないと不快感が生じます。
排便は、授乳中や授乳後に多く、音もするので交換のタイミングを逃すことは少ないですが、排尿は分かりにくく、オムツに手を当てないと気付かないことが多いと言えます。
布オムツの良い点は通気性です。
排尿や排便後にこまめに交換しさえずれば、汗は布に吸収され、通気性は保たれます。
欠点は布オムツから排せつ物が漏れ出すことが多いことと、その交換回数が多いことです。
ただ交換回数が多いということはそれだけ、スキンシップが増えることだとも言えます。
紙オムツを使用するときは、布オムツに比べ交換回数が減る傾向にあり、これが蒸れによるかぶれを引き起こす要因になります。
近年、かなり通気性の良い紙オムツもたくさん出てきています。
以上のことを踏まえると、日中は布オムツを使用し、こまめに交換する。
夜間や、下痢をしているときなどは紙オムツを使用する。
このような工夫をすると良いのではないでしょうか。