フケのお話
頭がかゆくなったり、「フケ」が気になることはありませんか?
フケとは頭皮から落ちる古くなった皮膚細胞と毛穴から出る皮脂が混ざったものです。
「フケ症」とは、フケが増えて目立つ状態をさし、医学的には「脂漏性皮膚炎」の軽症をさしています。
あるアンケートによると、男女ともに5割くらいの人がフケが気になると答えています。
フケ症の原因はさまざまです。
ストレスや食生活の乱れ、睡眠不足などが絡み合っています。
皮脂から作られる成分が皮膚の新陳代謝の速度を早めて、炎症を引き起こすという報告もあります。
この皮脂から作られる成分は、紫外線や皮膚に存在する微生物の影響を受けて作られます。
微生物の中でも、「マラセチア・フルフル」というカどの一種が注目されています。
カビを抑える目的に抗真菌薬を配合したシャンプーも市販されています。
シャンプーの回数は、かゆみが出ない、フケが落ちないという症状を目安に決め、各種フケ止め用シャンプーを使ってみて、自分にあったものを使用すればいいでしょう。
ただし、どんなシャンプーでも肌に合わずにかぶれることがあるので、注意してください。
また、生活リズムを整え、暴飲暴食を避けてバランスのとれた食事をとり、睡眠不足にならないように注意するということは必要です。
ビタミンB群を含むレバー、ホウレンソウ、魚介類、豆、卵などがお勧めです。
また、イモ類、海草、キノコなど食物繊維を多く取ることも効果的です。
一方、糖分の多い菓子類、ナッツ、コーヒーは皮脂の分泌を促し、悪化させる可能性があるので控えめにしてください。