暖かくなってきたのに乾燥?

例年になく、雪が降った函館ですが、その雪もようやく解けだし、春を感じられるようになってきたのではないでしょうか?
実は、春先は冬以上に皮膚が乾燥する時期なのです。
冬の間に蓄積した皮膚の乾燥や急激な温度変化の影響と考えられています。
皮膚には外敵から身を守る防御機構が備わっていますが、乾燥すると、その機能は低下してしまいます。
ですからなるべく皮膚を乾燥させない方がいいのです。
さてその潤いを決める要素には次の三つがあります。
それは、皮脂、角質細胞間脂質、天然保湿因子です。
皮膚の一番外側は角質で覆われており、一つ一つの角質細胞はれんがを積み上げたような構造をしています。
毛穴から分泌される皮脂は、角質の表面を包み込んでいます。
そして、角質細胞の間には、セラミドなどの脂質が充満しています。
さらに、角質細胞の中にはアミノ酸を中心とした天然保湿因子が存在しています。
これらの働きによって、皮膚の潤いが保たれています。
皆さんがよくお風呂で行う「あかこすり」は、皮脂を洗い流し、いたずらに皮膚をそぎ落とす行為になってしまいます。
つまり、お風呂でゴシゴシ皮膚をこすることにより、皮膚のバリア機能が著しく低下してしまうのです。
また、長湯をされる方も多いと思いますが、皮膚が水分と接触し続けると、潤いを決定する要素の一つである、天然保湿因子が流れ出てしまいます。
長湯をすることも、実は皮膚の乾燥を助長してしまう危険性があるのです。
お風呂の入り方で乾燥をある程度防ぐことができますので、気を付けてみて下さい。
2023年03月02日