ロ唇が荒れる

寒い冬はお肌がかさつきますが、同じように口唇が乾く方も多いのではないでしょうか?
口唇は他の皮膚に比べて角質が薄く、皮脂腺もほとんどないため、自力で水分や油分のバランスを調節しうらい場所です。
また、栄養バランスの崩れや水分不足が、口唇の荒れとして現れることもあります。
口唇が乾燥すると、すぐになめてしまう方がいますが、なめると唾液によって保湿成分が奪われ、乾燥を助長してしまいます。
なかなか治らない人の中には、なめることが原因であることが多いのです。
乾燥してもなめないように注意しましょう。
口唇荒れの対策の基本は、乾燥を予防し、保湿をしっかりすることです。
ワセリンやリップクリームなどを使用して、保護膜を作る必要があります。
しかし、リップクリームを必要以上につけると口唇が傷み、くすみや黒ずみの原因になってしまいます。
荒れを引き起こす内面的な原因として、ビタミンB2不足が挙げられます。
ビタミンB2は、納豆やうなぎ、卵、レバーに多く含まれています。
また、イワシやサバ、タラコといった魚介類、チーズや牛乳などの乳製品にも比較的多いです。
睡眠をしっかりとって胃腸の状態を整え、栄養のバランスの良い食事をするように心がはてください。
口唇が荒れて、さらに腫れてしまうような状態になる場合がありますが、これは唾液が原因でかぶれてしまい、口唇の周りに炎症が起きるからです。
小さな子どもに多い傾向があります。
また、アレルギー反応が原因のこともあります。
この場合、特定の食べ物や飲み物、口紅や歯磨き粉などが荒れや腫れの原因になります。
原因が乾燥や外傷ではなく、繰り返し慢性的に口唇の周りが荒れたり、腫れたりする人は「遺伝性血管浮腫」という病気の可能性があるので、皮膚科で診察を受けてください。

2022年12月01日