「ヘルペス」について

口唇やその周りに痛みや腫れ、水ぶくれができたことはありませんか?
このような症状を示す病気のひとつに「口唇ヘルペス」というものがあります。
一般に「ヘルペス」と呼ばれている病気です。単純ヘルペスウィルスが原因で、感染力が強く、直接的な接触のほか、ウィルスのついたタオルやグラスを介して感染します。
一度感染し抵抗力(免疫)を獲得しても再発を繰り返すことが多いのが特徴です。
疲れやストレス、風邪の前後など体調・体力の低下で出現することが多いのです。
具体的な症状の経過ですが、最初皮膚のピリピリ、チクチク、ムズムズといった違和感が出現します。その後半日程で、皮膚が赤く腫れてきます。更に2?3日後には赤く腫れた上に水ぶくれができます。1?2週間もすると、「かさぶた」ができ、治っていきます。
やっかいなことは、先ほども示しましたが、再発することです。個人差がありますので、再発の頻度や回数はまちまちです。
ヘルペスは早めの治療が大切です。治療にあたってはウィルスを抑える抗ウィルス薬の使用が最も効果的です。内服薬・外用剤があります。薬の効果は病気の初めの方が高いので、異変を感じたら早めに皮膚科を受診することをお勧めします。
ヘルペス出現予防においてバランスの良い食事をとり、十分に休息することが大切です。
精神的・肉体的に健康な生活を心掛けて下さい。

2020年10月26日